指標と計算式
1RM / 1回最大挙上重量とは?
概要・要約
完全な可動域と正確な挙上フォームで、1回のみ持ち上げることができる最大の絶対重量。
計算公式
1RM = w \times (1 + \frac{r}{30}) \quad \text{(Epley Model)} 1. 生理学的定義と神経筋動員
1RM(One-Repetition Maximum)は、筋力トレーニングおよびスポーツ科学において絶対筋力を測定するための国際基準です。真の1RMを達成するには、高閾値運動単位の動員(ヘネマンのサイズの原理)、高頻度の活動電位発射(レートコーディング)、および高度な筋間協調性が必要とされます。
2. 数学的推定と直接測定プロトコル
直接的な1RM測定は関節や中枢神経系に大きな負荷をかけるため、科学的推定式(Epley式:1RM = 重量 × (1 + 回数/30) や Brzycki式)が広く活用されています。これらは2〜6回の低回数セットにおいて極めて高い精度を示します。
3. 実践的プログラミングと強度ゾーン
1RMはパーセンテージベースのトレーニング負荷設定の基準です。85%〜100%は最大筋力、70%〜85%は筋肥大と筋力向上、60%〜70%は爆発的パワーとバー速度の向上に適しています。
4. よくある誤りと注意点
1RMを「構築」するのではなく「テスト」ばかり繰り返すと、神経疲労が蓄積し筋肥大に必要なボリュームが不足します。また、10回以上の高回数セットから1RMを推定すると誤差が大きくなります。